UPDATE:2017.3.29
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タブー×デザイン
世界にはやってはいけないこと、つまりタブー、ふれたり口に出したりしてはならないとされているものがあります。それは時代によっても変わりますし場所によっても変わってきます。
(例えばインドで左手で握手しようとするとグーパンくらいます。というか侮辱行為に値します。インドでは左手は「不浄(汚い)の手」とされており、そしてトイレでトイレットペーパーの代わりに左手を使うからです。食事の時や握手する時は必ず右手を使います)
全てのことにいえますがその場所のしきたりに反することは基本的にやってはいけません。そしてデザインにも関係していきます。
わたしたちがいる国は日本なので、日本のしきたりに反することやタブーになる要素をデザインに取り入れてはいけないのです。
例えば右肩下がり、赤字のロゴマークはNG。
なんとなくでもわかると思いますが、会社として売り上げや実績が下がっていくのは・・・・・・・・・・・・・・・・・
アカン。
赤字は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
欠損を象徴(ボソッ
会社にとってマイナスを象徴するような要素をこれからがんばって社会貢献しお金を稼いでいこうとしている会社のロゴーマークに絶対含めてはいけません。
そしてタブーなこと他には鬼門(きもん)があります。方角に関するタブーの一種で、万鬼が出入りするとして忌み嫌われた方角です。実際の方角は東北 (うしとら)です。よく東北にはものを置いてはいけないといいますよね。ロゴマークも鬼門すなわち東北へ向かって見えるようなデザインはタブーになります。
逆にロゴマーク求められるものは安定感です。会社が安定すること示唆するため、例えばロゴの文字が太くてしっかりしてるものを使うとよいです。不安定なも、例えば傾いていたりなどは基本的にはNGです。中にはあえて不安定を表現するためにそのようなマークにするのはありだと思います。結局はその会社のモットーをロゴマークに組み込んで、マークへ魂を吹き込むことがとても大切なのです。
日本では上記のような感じですが、世界にももちろんタブーなマークは存在します。
例えばナチスが使用した為にタブーとなったマークがあります。
鉤十字は日本では家紋や地図記号などで「卍」(左まんじ)が多く使われています。が、ナチス・ドイツが使用した為に、欧米では「まんじ」自体がナチスやネオナチのシンボルと誤解される事が珍しくなく、自主規制の犠牲になる形で公共の場から姿を減らしています。(かつてはコーラやビールなどなど、いろんなものに使用されていました。)
同じナチス関連で、親衛隊の襟章もかつて日本のアイドルグループが使って問題になったことがあります。
ちなみにアメリカのロックバンドのKISSはわざとこのSSの部分を自分達のロゴに使用していました。(逆に禁忌にふれるあたりがロック歌手ことKISSらしさかもしれません)
しかしこれも鉤十字のマークと同じくらい印象は良くないです。
デザインというものは人が作るものであり、だからこそ人間が今まで培ってきた歴史や文化というものが大きく反映されてきます。
こうして改めて考えてみると、奥が深くてとても面白いです。
(世界史と現代社会の教科書あさってもう一回勉強し直してこようかなと思う今日この頃でした・・・・)